子供の身長を伸ばすのに欠かせない3大要素である「睡眠」、「運動」、そして「食事」の3つ。この3つをバランス良く対策しておくことで、身長が伸びる可能性は高まります。

今回はこの中の「食事」についてご紹介。

今の世の中にはたくさんの食材や料理があり、食事によってさまざまな栄養がとれる環境です。しかし、バランスの良い食事ができているかと問われると、少々疑問。

子供の食生活はどんどん乱れていて、規則正しい食事ができていません。栄養バランスの悪さや偏食で好き嫌いが多いというのもとても目立ちます。

子供の成長のためには、ただ単にたくさん食べていてもダメ。日頃から栄養バランスの良い食事を心がける必要があります。

ただし、バランスの良い食事をしたからといって、これだけで身長が伸びるわけではないのでご注意ください。

*食事がもたらす身長への影響

睡眠も運動も成長ホルモンの分泌を促してくれますが、同じく食事も成長ホルモンの分泌を促します。

特に重要視したいのが、「たんぱく質」を多く含む食事を意識すること。子供の身長を伸ばしていくのにとても重要な栄養素が「たんぱく質」です。

身長を伸ばす栄養素はカルシウムだと思っている人も多いでしょうが、実は「たんぱく質」のほうが大切になります。

それは、たんぱく質に含まれるアミノ酸が成長ホルモンの分泌を促進してくれるから。アミノ酸の中でも、特に「アルギニン」は身長への影響が高いです。

このたんぱく質が体内に摂取されることで、脳下垂体という器官から成長ホルモンが分泌されます。

そして、分泌された成長ホルモンが肝臓でソマトメジンC(IGF-1)という物質を作ると、その物質が骨に作用して子供の身長を伸ばしていきます。

また、たんぱく質は身長を伸ばす骨への作用だけでなく、筋肉や臓器を作る材料になるなど、子供の成長には欠かせない栄養素です。

*身長を伸ばすのに意識してほしい食事

食事が子供の身長を伸ばすのにもたらす影響はわかりました。では、身長を伸ばすのに効果的な食事はどんなことなのでしょう。

食事に関して意識してほしいことの一例をまとめてみました。

結構基本的なことばかりなのですが、これが意外とできていない。当り前のことを当り前にやるのって、本当に難しいことですよね。

しかし、こういった当り前のことを地道にやっていくのが、子供の身長を伸ばしていく一番の近道になるでしょう。

・バランスの良い食事を意識する

子供の身長を伸ばしていくには、食事によって必要な栄養を補給することが大切です。しかし、バランスの良い食事でないと意味がありません。

バランスの良い食事とはどういうことか。先ほどお話した「たんぱく質」を中心に、他の栄養素もバランス良く摂取する食事ということです。

主に炭水化物、脂質、カルシウム、ビタミン類が代表的な栄養素になります。

たんぱく質と並んで三大栄養素とされている「炭水化物」と「脂質」は、体と脳のエネルギー源として。

また、「カルシウム」は骨を強くするために、ビタミン類は体調を整えるために大切な栄養素になります。

これらの栄養素のバランスを1回の食事で意識するのはもちろんのこと、朝・昼・晩の1日トータルでこのバランスの良い食事ができるとなおいいですね。

・バランスの良い食事の理想的な献立

バランスの良い食事をふまえて、理想的な献立を考えてみましょう。バランスの良い食事の献立には、最低でも5品は準備してほしいです。

もちろん1日3食の食事すべてで5品準備できるのが理想的ですが、正直1日の食事全部は厳しいところでしょう。

そんな時は、せめて晩ごはんだけでも5品準備できるといいですね。

バランスの良い食事の献立内容としては、

・主食

これはもちろん「ご飯」ですね。洋食の場合パンでもいいですが、脂質や砂糖が多いためご飯のほうがベスト。

・汁物

和食ならお味噌汁、洋食ならスープなど。

・主菜

メインのおかずとなるもの。お肉料理とお魚料理が交互にとれるといいですね。

・副菜×2品

サブのおかずとなるもの。なるべく野菜中心の料理がベスト。主菜が油っこい料理の時は、酢の物などさっぱりした味付けがおすすめ。

もしこの献立内容にデザートをつけるのであれば、お菓子などではなく果物にしておきましょう。

バランスの良い献立

洋食でもいいですが、この献立内容であればやはり和食がベスト。昔から日本の食事は、栄養バランスが考えられた理想的な食事で作られています。

もし自分で献立を考えるのが苦手な人は、レシピ本やレシピサイトを参考にしてみてください。

・朝、昼、晩の食事で規則正しい食生活

バランスの良い食事も大切ですが、規則正しい食生活も大切になります。朝、昼、晩の食事を必ず食べるようにしてください。

子供の体は、大人にくらべてエネルギーの消費も早いですし、一度に栄養補給できる食事量も多くありません。そのため、こまめに食事から栄養(エネルギー)補給が必要です。

朝、昼、晩の食事は欠かさないようにしましょう。1日3食の食事が1つでも欠けてしまうと、身長が伸びることもそうですし、子供の成長に影響してきます。

特に朝ごはんは大切。朝からエネルギーを補給できていないと、体と脳のパワー不足となり、1日元気に活動できません。

子供は外遊びなど、体を動かすことでも成長ホルモンを分泌します。しかし、十分なエネルギーがなければ体は元気に動かせません。

外で元気に遊ぶためにも、朝ごはんでしっかりエネルギーを補給してください。朝ごはんを食べることは、学校で午前中の授業に集中することにも欠かせませんよ。

・間食はしてもOK!ただし、お菓子以外の食べ物にすること

基本的に間食はしても大丈夫です。昔から言われている「3時のおやつ」は、とても大事な食事方法の1つになります。

これは先ほどお話したように、子供の体はエネルギー消費が早く蓄えておける時間も短いことや、一度に栄養補給できる食事量が多くないためです。

特に1回の食事量が少ない子供は、間食で栄養を補ってください。昼と晩の食事の間となる「3時のおやつ」は、理にかなった間食なんですね。

しかし、ここで注意してほしいのは、お菓子以外の食べ物にすることです。「3時のおやつ」だからといって、お菓子を食べてほしいわけではありません。

子供の間食では、なるべく甘いものなら果物、エネルギー補給のためならおにぎりなどにするのがベストです。

できる限りお菓子は食べないほうがいいですが、まったく食べさせないのもかわいそう。

そのため親子でルールを決めて、月に1回や週に1回ぐらいは食べさせてあげてもいいでしょう。

*身長の伸びに悪影響な食事

子供の身長を伸ばす食事はわかりました。では逆に、身長を伸ばすのに悪影響な食事はあるのでしょうか。

こちらも基本的なことばかりですが、悪影響になっていることはたくさんあります。意識してほしい食事の逆と考えると簡単かもしれませんね。

以下にその一例をご紹介していきます。

・栄養バランスが悪い食事

意識してほしい食事とつながってきますが、当然栄養バランスが悪い食事は子供の身長に悪影響です。

肉中心の食事となっている今の世の中ですので、なかなか野菜が食べれていない子供も多く、理想的な献立のような和食を食べる機会も減っているでしょう。

しかし、成長期の子供には栄養バランスが良い食事が大切です。できる限り栄養バランスを考えた食事を食べさせてあげてください。

・1日3食の食事ができていない

こちらも意識してほしい食事とつながってきますが、1日3食の食事ができていないのは、子供の身長が伸びるのに悪影響です。

3食きっちり食べることで、子供の必要な栄養は補給されていきます。そのため、1回の食事でも欠けてしまうのはよくありません。

給食やお弁当があるお昼と晩ごはんに関しては、まず食べないことはないでしょう。ですが、最近は朝ごはんを食べない子供が多い。

寝る時間が遅くて朝起きれなかったり、親が食べないから子供も食べなかったりするなど。

子供が1日3食の食事ができるように夜は早く寝て、朝はご飯が食べられるように、余裕を持って起きられるようにしてください。

・就寝直前に飲み食いをしてしまう

就寝直前の飲み食いはやめておきましょう。これは睡眠の妨げになるからです。

睡眠は身長を伸ばすために重要な成長ホルモンを、活発に分泌させます。睡眠中が一番成長ホルモンを分泌してくれると言われているくらいです。

そんな睡眠の妨げになる行為はダメ。就寝直前の飲み食いもその行為に含まれます。

なぜ就寝直前の飲み食いが睡眠の妨げになるのか?それは睡眠中に消化活動が活発になってしまうから。

睡眠中に消化活動がおこなわれてしまうと、脳は眠っていても体(腸)は活動している状態となり、体が全然休めていない状態になります。

そんな状態では質の良い睡眠ができません。質の良い睡眠ができないと、成長ホルモンも分泌されづらくなります。

そのため、晩ごはんは就寝の3時間前までに済ましておきましょう。寝るまでの3時間は、なるべく飲み物も控えてください。
(やむを得ず水分補給をしなくてはいけない時は、できる限りお水にしてください)

また、就寝前の夜遅くに食べると、太りやすい危険性も。子供の肥満につながってしまうかもしれません。

肥満は子供の成長期が止まるのを、早めてしまう可能性があるんだとか。身長が伸びることへの影響が考えられます。

・お菓子ばかり食べすぎてしまう

子供がお菓子ばかり食べすぎてしまうことに注意してください。

なるべく食べないことが理想ですが、子供はそう上手くいかない。もし食べるのであれば、食べる量に限度が必要です。

親子でルールを決めておきましょう。一度にスナック菓子は半分までやチョコレートは一欠けらまでにするなど。

食べる頻度も月に1回や週に1回などと決めておくといいでしょう。習慣的に食べるのではなく、ご褒美感覚であげるといいかもしれませんね。

間食レベルで済めばいいのですが、1日3食の食事に影響するほどお菓子を食べすぎてしまう子供も多くいます。

それこそ晩ごはんをお菓子で済ましてしまうなど、1回の食事をお菓子だけにしてしまう子供がいるくらいです。

これでは身長を伸ばすための栄養が食事からとれません。子供の健康管理のためにもお菓子の食べすぎは注意しましょう。

*補足情報:子供の過度なダイエットは危険

最近ではスタイルや見た目を気にする子供も多いです。痩せるために過度なダイエットをしてしまう子供も・・・。

成長段階にある子供のダイエットは、あまりおすすめできる行為ではないです。

肥満を予防するために運動などで健康的に痩せるならまだいいですが、食事制限をするような過度なダイエットは危険です。

子供たちの中には、過度なダイエットによって食事制限をしてしまったことで、摂食障害を引き起こす子供もいます。

身長もそうですが、子供が健康に育っていくには、食事で栄養をとることが欠かせません。

もしもあなたのお子さんに過度なダイエットをしている素振りがあれば、未然に防いであげてほしいと思います。

*まとめ

子供の身長を伸ばしていくには、食事から栄養をとることが欠かせません。

特に気をつけてほしいのが、栄養バランスの良い食事と1日3食の規則正しい食生活。この2つは必ず意識してほしいですね。

しかし、食事だけを意識していてもダメ。同じ3大要素である睡眠と運動も大切になりますよ。

まずは身長を伸ばすためというよりは、子供の健やかな成長のために、栄養バランスが良い食事を心がけてみてください。

Source: 身長伸ばすペディア