Twitter経由で問題が明らかになり、炎上する展開はもはや定期イベントのようになりつつある昨今。このたび炎上とは少し違うが、『ガラスの仮面』などで知られる漫画家の美内すずえさんの偽作品がオークションに出品されていることがTwitter経由で明らかになった。

出品されていたのは「小学生時代のスケッチ・絵日記」とタイトルがつけられた作品で、カタログによるとスケッチ8枚(内2枚にサイン、タイトル)などとされている。オークションなので値段はついていないが、推定価格は6万円から15万円。一連の流れをまとめた。

・本人が直接偽物と証言し、注意喚起

美内さんの偽作品が出品されたのは、2018年11月3日と4日に夏目書房主催で、東京堂書店6階にて開催が予定されている「第1回 Tokyo Culture Auction」。出品目録を確認してみると、問題の作品は目録番号554番に実際に記載されていた。

美内さんが問題の絵日記について知ることになった経緯は、神保町の古本屋「くだん書房」がカタログ上の問題の絵日記の写真とともにその存在についてツイートしたことがきっかけだ。これが美内さんにまで伝わった。本人は以下のようにツイートしている。

美内すずえ本人です。以下の絵日記は。まったくの偽物です。手を出さないで下さい。最近、このような偽物が多く、困っています。私は自分の子供時代の絵や、漫画作品を売りに出したりしません。皆さん、相手にしないで下さい。(美内すずえ公式Twiterより)

・夏目書房側がこれに反応

さすがに本人直々での注意喚起ということもあってか、上述の美内さんのツイートに対して、オークションを主宰する夏目書房は以下のようにリプライした。

この度は大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。この品物はお客様からお預かりしたものですが、真贋の判断できずそのまま出品してしまいました。ただちに出品を取り下げ、当オークションサイトでもこの旨 公表・周知させて頂きます。続く

一点、このオークションは当社・有限会社夏目書房が主催し、ツイートにある東京堂書店様の会場をお借りしてるだけです。この件には東京堂書店様は一切無関係ですので、その旨ご理解いただけますようお願い申し上げます。

続 美内先生には大変ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございません。こころよりお詫び申し上げます。今後同じようなことのないよう精進してまいります。なにかありましたらこちらの方までご連絡をお願いいたします。有限会社夏目書房(夏目書房公式Twitterより)

筆者が本記事を作成中の2018年10月23日午後1時において、まだオークションの公式HP上では掲載されたままとなっている(現在は削除済み)。なお、本オークションの他の出品物を見てみるとなかなかに凄い。

絵の作品であれば、推定価格で300万円から500万円とされる手塚治虫氏の鉄腕アトムの画稿だったり、推定で100万円から300万円とされる宮崎駿氏の天空の城ラピュタの画稿。小説であれば、推定価格70万円から100万円の芥川龍之介の「雑筆 手帖より」の草稿など、凄いものだらけだ。

この他にも、与謝野晶子や夏目漱石やらと名前だけで明らかに高額であろうことが推測できる。しかし、開催を待たず出品目録内に贋(がん)作がまぎれている事が明らかとなった今回の件。オークション主催者側の管理体制に厳しい目が向けられそうだ。

参照元:Twitter @miuchibell@NatsumeBooks@kudan2002オークション公式
執筆:江川資具


Source: ロケットニュース24